北九州市八幡東区の八幡高校の生徒7人が昆虫「ヒメヨコバイ」の新種を発見した。体長約3ミリで、「トリフィダ ビロバータ」の学名と共に、高校名から「ヤハタヒメヨコバイ」の和名が命名され学術誌で発表された。

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 八幡高は、文部科学省から理科系の人材を育成する「スーパーサイエンススクール」に指定され、授業で生物班を設けている。新種の昆虫は2012年9月、当時2年生だった同班副班長の大岩将太郎さん(18)=現・広島大1年=ら7人が生物多様性に関する研究中に校内で捕獲。九州大昆虫学教室に調査を依頼し、新種と分かった。発表は今年3月31日。

 学術誌に紹介する論文を書いた同大生物資源環境科学府技能補佐員の大原直通さん(31)=昆虫分類学専攻=は「学校という限られた環境で新しい生き物を見つけたことが重要」と生徒たちの努力を評価。大岩さんは「びっくりした。この活動がきっかけで、環境を研究するため広島大に進学した。今後も幅広く生物について研究していきたい」と喜びを語った。【久松圭】


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